雑感:趣味がもたらす新しい世界

剣道を始めてもうすぐ3年。たった3年の月日は私の趣味嗜好をガラッと変えてしまった。


始めた頃は坊主頭だったのに、面タオルで前髪を抑えたいがために10年ぶりに髪を伸ばしてしまうし。

「おっ、剣道時代新しいの出てるわ」と思わず身を乗り出して立ち読みに耽ってしまうし。いや、そこはカーグラフィクあるいはレオンだったのに。


現場での撮影の待機時間ではストレッチを欠かさず、ひたすら踏み込みの自分稽古をやってるし、高層階で機材を持って上がるなら、数年前は後ほど襲いかかる筋肉痛にビクビクしていたのに、「ようし、やってみますか」と気合を入れて、あえて踵をつけずに駆け上ろうとするし(勿論ひかがみ意識大)。


洋服も好きで男性の中ではかなりの洋服持ちだけど、子供の試合などではその中でも特に地味で目立たない服をあえて選んで外出しようとするし、ブレスレットなどの類も稽古の邪魔になるからと付けるのやめてしまったし。


月1〜2で一人飲みに街に繰り出していて散財、クライアントにまで「それ精神的に危ないよ?大丈夫?」と心配されるほどだったのに、今やその金があったら防具や道具に投入した方が賢明だと思うようにもなったし。


映画以外のDVDなんて何年も買ったことなかったのに、今や剣道学習教材だけで何枚あるんだろう、、、
本も何冊くらい買っただろうか。


20才から本格的にサッカーに熱を上げて欧州主要リーグを1日1試合必ず見ては、やれシステムが〜、やれ戦術が〜とディティール含めて解析するほどのオタクぶりだったのが、稽古があるから早く寝ないと、という極めて単純な動機の前にほとんど見なくなってしまった。


ジムに何度か入会しては1年経たずに退会してしまうほど、やる気がなかったのに。
子供と一緒に通うようになったからというのもあるけど、ここまで「習い事」で続いてきたのは学習塾を除けば小学生の時の習字位じゃないかと思う。

剣道はジムのように優しくない。
ジムのお兄さんは、本当手取り足取り親身になって、こちらのニーズを取り入れつつ、体の負担にならないよう適切なコーチングを提案してくれていたんです。とても優しい。

でも今は、褒められることはまずなく(まあこれは当たり前だけど)悪いとこばかり言われて、そんなの意識していますって!という言葉をかみ殺す日々。


でも剣道を始めて行くに従って普段の姿勢や歩き方まで意識するようになったんだよな。



社会の中でのちょいワルオヤジを目指していたはずなのに、、、
今は立ち合いの構えで相手を威圧する風格を目指すようになってしまった。


まだ本格的に行動範囲を広げるまでには行ってはいないけれど、このままやり続けて段位を上げていけば必然的に地域の会の中に入っていくことになる。
そこから先は、しんどいことも増えていくだろうし面倒なことも担っていかなければならない。


でも、その中で自分の中に剣道を愛して上達していく気持ちが変わらぬ限り、新しい世界に自分をアジャストさせていくのだろう。
でも、どこかアウトローの感覚を忘れずに持っておきたい。


それがバランスの取れた自分の立ち姿だろうから。

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