「大人から始めた」

私は剣道がとても好きだけど、「剣道界」が好きかと問われればポジ半分、ネガ半分の真ん中辺りに立っていると思う。

参加者としては、リアル世界における実体験アクション・RPGゲームであることが魅力だし、何より相手を動かして初めて打突機会が訪れる処に強烈にゾクゾクしたほどだったから。

でも、どこかに漂う堅苦しいムードが未だ好きになれない。
こんなに楽しいのに「ゲーム」とすら言えない(笑)いや、実際ゲームでないことは分かっているけれど、そういう言葉すら発するのを躊躇わせるほど、どこか頑なで、窮屈な感じに思えてしまう。

そして「オープン」ではないとも感じる。
どこかの道場に赴いても、自分の偏見が強いせいか会自体がリバ剣さんの寄り合い所のように見えて仕方ない(もちろん、そうではない会が多数あるとは思うが)。

そして、そこに追い討ちを掛けるように「あぁ、大人から始められた方ね」という、あのなんとも言えない表現の言葉。こちらもなんとも言えない気持ちになる(笑)




生涯剣道という言葉を聞いて気軽な気持ちから始められた中年以降の初心者たちにとっては、半分程度は「騙された!」と感じていても罪はないと思う(笑)
たとえ先生が激おこになったとしても、私が許す。だって難しいんだから。


スポーツ万能とまでは言えないけれど、ある程度いろんなスポーツを嗜んできた私ですら、こんな歯ごたえのあるものはないとはっきり言える。まさに「道」。


とにかく毎回繰り返される基本稽古において、技を磨き無駄を削ぎ、洗練さをより鋭角にしていく作業を延々と繰り返していくことしか、現状を打開できないのだから。

だからこその「大人から始めた」なのだろう。
足腰どころか、思考が硬化してくるお年頃なのだし、それ以前に誰にしろこの道が難しいものだから。


けれど、私はこの言葉が剣道界のモヤモヤを端的に表しているように思えて仕方なかったし、そういうレッテルのようなものを顔にペタッと貼られることが無性に嫌だった。


そう、多分私にとっての剣道とは「Love and hate」なのだと思う。
憎らしいほど好きであり、好きだからこそ憎らしい。

だから、これまで「好き」を超えるほどの沸き立つモチベーションを纏っていられたのかもしれない、多分。


「大人から始めた」からこそ、上手くなれる。
「大人から始めた」からこそ、見えてくるものがあるはずだ。


なんてことをぼんやり考える秋の夜長、、、いや、もう冬か(笑)

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